独白アフタータッチ

ひねくれ者のひとりごと

【013】師走 - 月に日に異に、暮古月

 

お題「断捨離」

 

簡単には捨てられないもの。多分、簡単に捨ててはいけないもの。
与える側も難しく、貰う側も難しい。相手を思いやり、相手に思いやられる。
思いは——重い。

 

なんのことかと言えば、名前のことです。

 

単刀直入に、名前を変えようかなと思った話をします。

 

挨拶が遅れました。『尾更木こよみ』と申します。

 

僕の名前の変遷をお話しますと、修飾部分はともかく、いつだって「こよみ」という名前を必ず入れてきました。

 

ひらがなで3文字。中性的な印象と、どことなくトラディショナルな印象が、神がかり的なバランスで共存しているのが好きで、一貫して僕はこよみでした。

 

変えた方がいいかなと思ったポイントは3つあります。
変えたいなというよりも、変えた方がいいかなと思いました。

 

理由その①

漢字で書いたときの視覚的なバランスが悪すぎる

 

・全部漢字 

『尾更木暦』 

バランスわる……。

 

・「こよみ」だけひらがな(現状がこっち)

『尾更木こよみ』

悪くはないし、むしろ気に入りつつあるのです。
縦表記の時に、とてもバランスが悪いんです。

 

理由その②

長い

 

平仮名でカウントすると、『おさらぎこよみ』。7文字。
この時点では普通。絵本作家にいそう。

 

漢字に直すと、『尾更木こよみ』。6文字。
なんかアホっぽくない……?

 

原因らしい原因と言えば、“おさらぎ”を当て字にしたからでしょうか。
本来は“大佛”でおさらぎと読みます。大佛次郎があまりにも有名。

 

“おさらぎ”という音の響きが好きで(こいついっつも感覚的な話してんな)、当初はこれにしようと思っていたものの、実際に『大佛暦』と並べると急に物々しいので断念。

 

重くないか? その“称号(なまえ)” 
という某氏の言葉が、頭をよぎりました(⌒,_ゝ⌒)

 

で、当て字にして後から意味を割り当てて今の形に。

koyomipoke.hatenablog.jp

 

理由その③

実在しそうな名前がいい

 

これは本当に、そうだよなあ……となります。
身近というとおかしな話ですが、辻村深月京極夏彦西尾維新伊坂幸太郎森絵都浅田次郎。誰をとっても“いそう”な感じがします。

 

映画館で隣のシートにいた人かもしれないし、満員電車で隣のつり革につかまっていた人かもしれないし、ご近所さんかもしれないし、同級生かもしれません。

 

どんなシーンかは分からないけれど、どこかですれ違っている。そう思えるくらい、彼らの名前は僕の心に溶け込んできました。

 

『尾更木こよみ』は、やっぱりどこにもいないんです。
姓も名も、どちらも気に入っているからこそ、踏ん切りがつかないのかもしれませんが。

 
終わりの言葉

名前というのが本当に難しいです。僕が僕でいる限り、ずっとついて回ります。
そうなると違和感はあっても、気に入っているのならいいかと思ってしまう。

 

けれど、これって誰に対しても不誠実な状態のような気がします。
もちろん自分自身に対しても。

 

 僕は完璧な状態よりも、余白があるくらいの方が楽しいと考えています。
もちろん物によりけり、程度によりけりですが、拡張や解釈の余地があった方が楽しいなと思います。

 

でも、名前は違います。
名前はしっかりした物であってほしいと思います。
そう思うからこそ、この違和感は大切にしなければなりません。
変えるにしても、半端にしたくありません。

 

今の僕は力不足です。この違和感への回答を用意できません。
今はまだ、捨てられません。
いつか、自分の納得できる答えを見つけられればと思います。

 

ゴミ袋のシルエットが中央にある画像。ゴミ袋の下には“Decluttering”(片付けるという意味)と書かれている

サムネ用