独白アフタータッチ

ひねくれ者のひとりごと

【009】独白 - バイバイ、インターネットゴースト

散々日刊と言ってきて7日続かなかったらダサいぜと自分を追い込んでいたのに、まさか7日目をサボるとは・・・。と思わずにはいられませんが、
過ぎてしまったことは仕方ありません。覆水盆に返らずです。

 

本編も【007】が凍結しているし数字の7と相性が悪いのかね?

 

でもごめんなさい、【番外編】は今日もおやすみです。代わりと言ってはなんですが、今日は独白を一つ。

 

----kiritori----

 

インターネットの友人にツイッターをブロックされた。便宜上Aと呼称する。もう随分前から友人だと思っていたのは僕だけだったのかもしれない。

 

人との接し方に難があることを自覚している僕は、薄々そうなる事に気づいていながら気づかないフリをし続けた。今日がその日だっただけという気もする。

 

Aなりのけじめだろうか。「じゃあな」とでも言うように、いつかに貸したお金を返してくれた。


ショックもあるけれど、驚いてどうする気にもなれなかった。

 

リアルで共有する相手がいなくて、数年前に凍っていた「ニコニコ動画の誰々がどうだった」みたいな、そういう思い出を共有できる相手ができて嬉しかった。
僕はAにカムパネルラを見ようとしていた。

 

現実で一緒に遊ぼうが何をしようが、ネットの友人は結局ネットの友人でしかないことを再確認させられた。形のない物を掴もうとするように、初めからそこには誰もいなかった。

 

---以下、回想。---
前提としてまず、僕は友達が少ない。というか、友達どころか関わる人もほとんどいない。これはネットでもリアルでもそう。

 

人と関わることを避けてきたわけではないし、ことごとくダメだったけれど友達を作ろうと果敢にチャレンジしている時期もあった。

 

めんどくさがりだったけれど、同時に寂しがりでもあった僕はカムパネルラのような友人が欲しかった。

 

俗っぽい言い方をすれば僕は陰キャ側にカテゴリーされる人間だったし、
プレミアリーグとかセ・パ交流戦とかに興味をもてなかったし、
アニメやゲームなら少しはやっているし仲良くできるかもしれないと思って3人くらいのオタクのグループに入れてもらった。

 

オタクはやさしかったし、共通の話題もあったし、割とすぐ溶け込めた。
ポケモンGOがリリースされた翌日に一緒にポケモンGOをやりに行ったし、その帰りにカラオケも行った。

 

けれど次第に「果たしてこれらは友達だろうか」と思うようになり、その違和感が亀裂となってグループを離れるまでにそう時間はかからなかった。
これが高校1年の秋口くらいだったと思う。

 

そうしてまた一人になった。

 

僕はもともと怠惰なやつだったけれど、頑張った分の反動が来て、さらにやる気のない人間になった。
自分に原因があるのに「友達も面倒だからいなくても良いや」とか思っていた。人間強度は最高値を記録していた。

 

進級した。
こんな擦れた奴を気にかけてくれる殊勝なやつのおかげで、人との接し方が多少マシになった。何人かとは殊勝なやつの友達の友達のような立ち位置で話せるようになった。
そのうち友達の友達から友達になれた。

 

修学旅行の時に友達伝手に仲良くなった奴とは、なぜだか今も仲良くしている。
世間一般が言うところの親友とも言えるかもしれないと思わなくもないが、それを親友と呼んでしまうのは気恥ずかしいので悪友という事にする。

 

今も仲良くしてくれている人は少ないけれど、多ければ良いというものでもないのでとても感謝している。
よければこれからも仲良くしてくれと思う、恥ずかしいから直接言うことはないけれど。
---回想、終了。---

 

ブログをやってみたかったけど初めの一歩を踏み出せずにいた僕に、Aが「お前の文章読んでみたいわ」と言ってくれたのは本当に心強かったし、実際に読んでくれていたかは分からないけれど、「ここまで」の原動力になった。

 

お前に応援されて頑張れたんだから俺も何かを返したいと思っていたけれど、そもそも僕はAのことをほとんど知らなかった。
何も返せないまま、愛想を尽かされてしまった。


人との接し方に難があるから今の今まで気がつかなかったが、きっと過干渉だったんだなと気がついた。

 

僕がめんどくさがりなのはどこかで書いた通りだが、どうやら筋金入りらしい。
あんなに驚いたしあんなにショックだったのにここまで書いていたら、なんだかどうでも良くなってきた。

 

割り切りが良すぎて自分が悲しくなった。そりゃあ確かに僕は過程よりも阿と吽に重きを置くけれど、ここまで割り切れてしまうと初めからそんなものはいなかったような気までしてきた。

 

けれどすぐに理由が分かった。
「ぼく」は既に僕ではなく、表現者だからだ。
「おもしろい」なら書くべきだと脊髄が言っている。

 

この別れは「おもしろい」と判断したからだ。じゃあどうするか、書く他あるまい。実際書いた。

 

打ち切られた安い青春群像の香りがした。
気分は悪くない。

 

Aがこれを読むことがあるかは知らないし、そんなことは心底どうでも良い。ただ感謝はしておこうと思う。
僕はお前のおかげで自己表現の手段を得ることができた。そして今、僕はお前との思い出を塵も残さずに喰った。

 

今まで食べたものの中で一番美味しかった。
バイバイ、インターネットゴースト。

 

----kiritori----

 

僕はカムパネルラのことを「ただただ良いやつで一緒にいてくれるやつ」ではなくて親友の意味で使ったけれど、
銀河鉄道の夜』では別にジョバンニとカムパネルラは親友関係ではなかった気がする。それはもう、どうでもいいか。

 

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